第22回国際毛髪外科学会(ISHRS)で副会長に選出されました






2014年10月10日、第22回国際毛髪外科学会(ISHRS)の会員総会で、紀尾井町クリニックの柳生元院長は2012~2014年の統括理事の任期を終え、2014~2015年のISHRSのVice President(副会長)に満場一致で選出されました。

副会長は国際毛髪外科学会(ISHRS)の会長の次に位置する重職で、幹部役員会を構成する四役の一つです。任務の内容は、会長を補佐しながら、国際毛髪外科学会の学会事務全般と会員の連絡調整などを統括する役割になります。

毎日、アメリカの事務局から決済事項や、会員間の調整や連絡などのメールが20~30通届きますので、それらの英文メールに目を通して返信を送ったり、コメントして意見を述べたり、大忙しの毎日です。




国際毛髪外科学会(ISHRS)では、2~3週間ごとの週末深夜に、3~4時間を超える英語での電話会議があり、幹部会と理事会の会議が交互におこなわれます。
アメリカのアリゾナで土曜日の朝7時、シカゴ時間で朝9時に始まる電話会議は、日本時間では土曜日の深夜0時からになります。土曜日の深夜0時から3~4時間に及ぶ、英語での電話会議は、言葉の障壁に加えて、眠気も加わるので、けっこう大変です。このような電話会議が月に1~2回開催され、直前に100~200ページ以上に及ぶ英文資料が送られてきて、それらに目を通しておき、電話会議で意見を求められたときに、自分の意見を述べることになります。

国際毛髪外科学会(ISHRS)


国際毛髪外科学会(ISHRS)は、22年の歴史があり、いまや世界70ケ国から1,200人以上の会員が登録された、世界最大の自毛植毛専門の医学の学術団体です。2014年も約129人の新しい会員の入会が承認されました。その結果、現在の会員の内訳は、39%がアメリカ人で、残り61%が世界各国の会員です。今年になってアメリカ以外の国の会員が増加した結果、ISHRSはますます世界規模の学会に発展してきました。今年は23人の会員がFellowの資格を承認されました。一昨年発足したFellowの有資格者は、昨年の61人を合わせて、合計の人数が世界中で合計84人になりました。

この学会(ISHRS)は、非営利的組織の学術団体です。世界中の薄毛に悩む方々に、最高の治療結果を享受していただくことを最大の使命とする、医学の学会です。


その実現のために、国際毛髪外科学会(ISHRS)は、世界中の植毛の手術治療レベルを向上させるために、植毛の手術手技の改良・薄毛の正しい知識の普及・脱毛症の研究・若手植毛医の教育などの面で、あらゆる努力をおしまずに、日頃から常に活発に活動しています。

年に一度の学術集会と会員総会、世界各地で年に4~5回開催されるライブ手術とワークショップの他にも、新しい学会ホームページの作成、オンラインでの植毛専門医の紹介、治療例の体験談、学会講演のビデオ公開、植毛手術のDVDやブルーレイの販売、定期機関雑誌の発行、基礎研究の奨励金援助、植毛医の倫理綱領、手術援助など多方面で活動しています。

また、国際毛髪外科学会のホームページを、日本語を始め世界各国の言語に翻訳する作業を、毎年継続しています。
これらの活動を通じて、学会の内容の紹介と、薄毛治療の正しい知識の普及と啓蒙のための活動を、世界規模でおこなっています。

ISHRS公式サイト: http://www.ishrs.org/

※脚注
ISHRS; 国際毛髪外科学会