follicular unit(JIMさんの投稿)

こんにちは、ショックロスが起きる原因は、何か毛が育つ要素がスリットを開ける場合に切れる為に起きると聞いていますが、follicular unit transplantationを行う場合、より小さなグラフトにする為、その何らかの『毛が育つ肉の部分』を切るので、同じ様にfollicular ユニットにショックロスが起きて、植えても生えない、又は生え難い事が有ると思うのですが、今2005年の技術ではどの様に改善されていますでしょうか?
NHT のチャン先生も、当初(follicular unit transplantationが出回って来た頃)FUT に(グラフト破損の恐れ、密度形成の難しさ)などのデメリットが発生する恐れが有ると、反対する文を WEB 上で書かれているのを見つけました。 
この辺のチャン先生のお考えはどうして、どの様に変化し、使用するのに踏み切ったのか? どの様な対策で日本での使用が有効とお考えになっておられるのか、教えてください。

JIM

お返事

JIM様へのお返事

 ショックロスがどのようなメカニズムで起こるかは解明されていませんが、手術による何かが影響しているでしょう。
 ご指摘のように、FUは小さくすると毛根の組織が削がれる可能性がございます。その為になんらかの影響が出ると考えられます。しかし、どんなに組織が削がれても毛母細胞があれば移植毛は生える言う海外の植毛医の主張もあり、正直正確な答えは解りません。現在の技術は各クリニックがそれぞれの考えに基づき行っています。
 FUT法も現在は概念が変わり、顕微鏡下で株分けを行い、FU単位での株分け(FUのみの株分けではない)となっています。例えば、FUGと言うFUを数株はいったグラフトを入れると言う方法などです。(最近、FUGを主張する移植医も居ます。)我々はこのFUとFUGを共に良い点を見出し自毛移植術に使用しています。詳しくは、NHT本院のホームページ(http://www.hairtransplant.com/japanese/studies/follicle.htm)をご参考になさって下さい。こちらの方にチャン医師の考えが記載されています。この中のMFUと言う考えは毛髪数の少ない日本人には大変有用性の高い考え方と私も考えます。
 もしご不明な点がございましたら、直接NHTにメール等でご質問されても結構です。日本語で問題ございませんので、ご安心下さい。

医師 富永