既存の毛の影響について(Davidさんの投稿)

田に先先生 先日土曜日はありがとうございました。生え際に関して、カウンセリングをさせいただいたDavidです。

先日お聞きしたところでは、やはり既存の毛が残っているところに、40パーセントの密度で、植毛してしまうと、血流が悪くなり、既存の毛も抜けてしまうと聞きました。確認なのですが、既存の毛が抜けるのは一時的なものではないのでしょうか?既存の毛に血がいかなくなり、40パーセントの移植をしたせいで、既存の毛が永久に生えてこなくなるということでしょうか? 私は既存の毛が抜けるのはいわゆるショックロスであり、あとからその既存の毛は生えてくるものだと思っておりました。

よろしくお願いいたします

David

お返事

David様へのお返事

先日は御来院ありがとうございました。
植毛手術の影響で移植範囲とその周囲の髪が一時的に抜けてしまう現象をいわゆるショックロスと呼んでおり、
血流の問題、既存毛の毛根周囲への外科的侵襲、麻酔の影響などが原因ではないかと考えられています。
このショックロスとは別に、既存毛が多く残存している領域に対して高密度に移植する場合、
密集した既存毛の隙間にスリットやホールを作成するために
既存毛根自体、あるいは毛根を栄養している血管を損傷して脱毛を起こす可能性があります。
その場合は脱毛した毛根からは再び生えてこないことが考えられます。
David様の生え際には既存毛が多いのでショックロス以外に上記のようなリスクが生じてきます。
手術後の既存毛の脱毛は一時的なショックロスが多く長期的には深刻な問題にはなりませんが、
少数であっても既存毛の毛根損傷が原因で生えてこなくなってしまうことは避けたいと考えます。

医師 谷崎

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