![【公式】紀尾井町クリニック－自毛植毛専門26年[東京・大阪]](https://nhtjapan.com/wp-content/uploads/2023/07/7a4ef5b5682312e160c5633fbcc7286a6bc28ed89c74c9ccfa1b96f7adb3cef2.jpg)
質問（まっくさんの投稿）
fc0以前、柳生先生のコメントに、
Intercytex社の毛髪再生医療に関する研究ICX-TRCは、毛根細胞培養による毛髪再生治療の研究チームが世界にいくつかある中でも、活発に活動して成果をあげているグループの一つです。その研究成果は、ヨーロッパ毛髪外科学会(ESHRS)や国際毛髪外科学会(ISHRS)で毎年結果が報告されています。またICX-TRCの臨床研究の中心人物であるFarjo博士は、個人的にもよく存じています。
と言うものがありましたが、ICX-TRCの臨床研究の中心人物をご存知であれば、この技術が成功する確率や市場に出回るとすれば大体の時期をもご存知ではないかと思い投稿してみました。この場で掲示できる内容の範囲で構わないので、是非先生のご意見をお聞かせください。
まっく
お返事
まっく様へのお返事
昨年度のヨーロッパ毛髪外科学会(ESHRS)でFarjo博士がICX-TRCの研究発表をしておられました。今年の９月に第２相の臨床治験の研究報告が発表される予定のようですから、おそらく今年秋の国際毛髪外科学会(ISHRS)でその結果が発表されるのでしょう。第２相の現在ではまだ安全性と副作用を確認している段階のようです。
一般的には、臨床治験が第２相ということは、実用化までにはまだまだ将来的に年月がかなりかかると考えられます。今後おこなわれる第３相の臨床治験の結果は2010年に発表される予定だそうです。
秋の国際毛髪外科学会でFarjo博士に会う機会があると思いますので、個人的に聞いてみたいと思いますが、彼は今年の学会会長ですので超多忙でしょうから、ゆっくり話す時間が取れないかも知れません。一般論として、研究当事者は対外的には楽観的で希望的な見通しを語るものですので、本当の実情をこっそり明かしてくれるかどうかは不明です。まして彼は臨床治験の中心人物ですので、肯定的な見通しをコメントするものと思います。
今後の研究の展望に関しては楽観論・悲観論を含めていろんな噂も聞こえてきますが、真偽のほどは不明瞭です。
医師 柳生