自毛移植のマイナス点について(TAMAさんの投稿)
お世話になります。
私は、全体的に密度が薄くなってきてるのですが、まだまだ毛は残っている状況です。
しかし、密度が薄いため、分け目が目立ったり、光の当たり方によっては、人から薄くなってきたんじゃないの?と指摘されるレベルです。
そこで、自毛移植を考えています。金銭的には120万程までなら、問題なく払えます。
それよりも、自毛移植の情報をいろいろとネット上で探しておりました。
自毛移植に対する意見は否定的な意見もたくさんあることに驚きました。
まず、7年ほど前に移植した方の話ですが、移植をすると、移植毛は将来も生え続けるため、既存毛が薄くなり、移植毛だけが残ると、不自然なヘアースタイルとなるため、さらにそれをカバーしようとして移植をするの繰り返しで、莫大なお金がかかったそうです。
短期(2〜3年後)で見れば、確実に生えてくるので満足の結果は得られると思うのですが、長期でみた場合、このような問題は発生しないのでしょうか?
第二に、定着率の低さです。どこのクリニックも90%以上をうたっているところがほとんどですが、体験者によると、そこまで定着はしないということでした。最高で90%以上で、平均は70%、最低なら50%のように、人によって結果が異なってくるようなことはないのでしょうか?私が最も心配するのはここです。
第三に、移植毛を埋めるときに、頭皮に0.5ミリ程度の穴が頭皮にあき、周りの毛が薄くなったときに、おかしな毛穴がプツプツと目立つようになると言っていました。通常の毛穴と移植毛を植えた毛穴では、明らかに違うとのことでした。
ネット上ですので、デマ、大げさなどがあると思いますので、今までの診療例を見て、真実をお教えください。 また、最も信頼おけるのが紀尾井町クリニックですので、一生ものの髪なら費用が安いところでするのは危険だとおもっております。ひょっとすると、これらのマイナス意見は他の安いクリニックだったのかもしれませんが。
TAMA
お返事
TAMA様へのお返事
ご投稿有難うございます。
自毛移植も万能ではなく、極めて軽度の薄毛の場合だと移植の適応にならない場合があります。書き込み内容から薄毛の程度を推測すると自毛移植の適否については微妙な段階と思われます。適否の判断については、受診いただくのが最良ですが、受診困難な場合はHP上から「お気軽画像相談」をお申し込みいただければ、適否についてはお知らせするように致します。
自毛移植を受けても、本来の薄毛進行を予防することはできませんので、加齢で本来の薄毛進行した場合、その時に追加移植を必要とする場合があります。通常、将来薄毛が進行しても移植毛だけが不自然に残らないような移植デザイン(例えば前頭部を左右対称に移植するなど)をお薦めしておりますが、移植部位(旋毛周囲や局所的な薄毛)によっては、将来の追加移植の可能性を考えておく必要があります。
定着率悪さについては、大半が医療提供側の技術的な問題ではないかと思います。
質の高い移植技術を提供するには、熟練した顕微鏡下での繊細な手作業での移植技術が不可欠とお考え下さい。当方でも定着に若干のムラが生じた例を経験しておりますが、頻度は(2-3例/1000例程度)稀です。
これも医療提供側の技術的問題と考えます。移植部に0.5ミリの穴を開けてしまっては、ある意味当然の結果です。
自毛移植も年々進歩しており、専門に取り組んでいる医師やクリニックであれば、今回ご心配されているような事柄については、避けられるように思います。
適否は微妙ですが、受診いただければ詳しく説明するように致します。
医師 林