スリットとは?(セブさんの投稿)
手術手順の中で「専門医が、植毛の予定範囲に、1〜2mmの長さの小さなスリットをあけていきます。」とありました。
スリットをあけるとは具体的にどのようなことでしょうか。
はえ際に植毛することを検討していますが、完全に後退しきっていないところでも植毛することはできるのでしょうか?
セブ
お返事
セブ様へのお返事
ご質問、ありがとうございます。
自毛植毛では、移植予定範囲の頭皮に移植株を植え込むために、あらかじめ頭皮に小さな切れ目を入れておきます。具体的には、幅0.7〜1.2mm前後の細い特殊なメス刃や針先を使って、既存の髪の毛根と毛根の隙間をねらって、深さ約3〜4mm程度の切れ目をつけます。これがスリットをあける作業です。
この切れ目や針穴をひとつひとつ丁寧に広げて、移植株を挿入していきます。先端が極細の特殊なピンセットを使って、熟練の手作業で、そっと愛護的に植え込みます。これは、移植株の毛根組織にダメージを与えないように、高度の熟練度が要求される特殊な技術です。
スリットの角度や方向、間隔などによって、移植毛が生える角度や方向、間隔などが決まります。ですから、スリットあけは、移植の結果に直接影響する、重要な作業です。
生え際に既存毛が残っている範囲にも植毛することはできます。ただし、実際に男性型脱毛症による薄毛が始まっていていることが確認された場合に限ります。
必要があれば、既存の頭髪の毛根を傷つけないで、毛根と毛根の隙間に移植することも可能です。生え際の既存毛の間に密度をアップしたいご希望の方は、当院の無料診察をお申し込み下さい。
医師 柳生