頭頂部への植毛(のののさんの投稿)
質問です。
以前M部分に2000本程度植えたのですが、2回目を考えています。
ちなみに私の頭は周りからは「よく見ればM部分と頭頂部が薄い気がするかなぁ」程度で、普段は髪の毛のセットで十分ごまかせているレベルです。
今回はM部分に加え、頭頂部への植毛をお願いしたいのですが、頭頂部の植毛についてネットの書き込みをみると
○ M部分に比べ効果が余り期待できない
○ 植えた周囲の毛が抜けて前よりはげた
といった書き込みが結構多くて迷ってます。
実際がどうなのか分かりませんが、2回目はやろうと思っていますので、そうならそうで割り切って2回目を受けたいと思いますので、ご多忙中すみませんが、ご回答よろしくお願い致します。
ののの
お返事
ののの様へのお返事
以前、初回の自毛植毛治療の際は、当院をお選びくださいまして、ありがとうございました。その後、最近まで、治療結果にご満足いただきましたことは、初回の植毛の結果としましては、大変すばらしい結果だと思います。
また、2回目の植毛治療でも、当院をお選びくださいまして、誠にありがとうございます。
当院では、生え際の植毛と頭頂部の植毛を、同時に受けられるお客様は、大勢おられます。そして、皆様、その結果には満足しておられます。
男性型脱毛症は最終的に前頭部から頭頂部までつながった広範囲の薄毛の形に進行していく可能性が高いという意味で、いずれ将来植毛が必要になる可能性のある範囲の中で、皆様各自の必要性に応じて、そのつど順次治療プランを立てながら、植毛をおこなっていくわけです。最終的には前頭部から頭頂部までつながった形の植毛範囲になるように仕上げていくので、その途中の段階の治療法のひとつの選択として、生え際と頭頂部の植毛があるわけです。
一般的に、前頭部から頭頂部までの広範囲の植毛治療を考えた場合、前半分に濃く植毛し、頭頂部には密度を低めに植毛します。限られたドナー量を生涯で有効に利用するために、前頭部に多くのドナーを移植しますので、頭頂部にはドナーを少なめに移植します。その意味で、頭頂部には前頭部ほど濃く移植しません。
もちろん、頭頂部も前頭部と同じ定着率で移植毛は生えてきます。技術がしっかりしたクリニックであれば、移植が原因になって既存の髪に永続的なダメージが残ることは、ありません。
将来の進行を考える場合、頭頂部の薄毛の広がりは個人差が大きいです。若い年齢の場合、高齢になったときに、どの程度まで広範囲の薄毛になるかは、頭頂部に関しては、予測が困難な場合が多いです。若い年齢で、頭頂部に移植された場合、中高年になったときに、移植毛の周囲に薄毛が拡大して、その範囲に追加の植毛が必要になる可能性は、常に考えておく必要がございます。
医師 柳生