スーパーデンスパッキングについて(髪もどるさんの投稿)

スーパーデンスパッキングについて、Y美クリニックのホームページに次の記載がありました。
『まず、デンスパッキングの定義ですが“30FU(60本/c㎡)以上”だろうと思います。
デンスパッキング以上の“表現”はありえません。紀尾井町の“スーパー”という表現は誇張されたいかがわしいものです。
医学的に定義は正確に言うべきですし、そうでないと結果的に“意識的差別化”による他のクリニックへの中傷となってしまします。
30FU(60本/c㎡)以上では株の生着率の低下はありうるとしても、これは世界の潮流でもありアジア人では40FU(80本/c㎡)/c㎡以上だと一回で満足できる密度とされており、成功すればワンパスといわれています。
仮に彼らの主張が正しいなら一回の手術で絶対に満足できるはずで、そこのところを受けた方々に保証すべきです。』
 そこで質問ですが、これが本当とすれば、スーパーという表現はノンターボ車がステッカーを貼ることで、いかにもすごい様にみせかけているだけなのか、いや国際学会でも発表なり公開手術でもして世界の植毛医の中で絶賛され認められているものかわからなくなりました。本当の所を教えてください。
 また、質問がかわるのですが、3000株でスパーデンスパッキングを全株にしていただいたら料金はいくらになりますか。そしてオーダーすれば勿論全員に施行していただけると考えてよろしいですか?

髪もどる

お返事

髪もどる様へのお返事

デンスパッキングという統一された明確な定義の設定がなく、NHT紀尾井町グループ内規の目安として1cm平方にFU30−35株(約60−70本)の植付けをデンスパッキングと設定し取り扱って参りました。ところが無毛部に近い部位や限られた面積への植付けであれば、1cm四方にFU40株(約80本)程度を植付けられることが可能になり、内規として1cm平方にFU36株(約72本)以上の植付けを従来のデンスパッキングと区別してスーパーデンスパッキングとして取り扱うようにしておりました。
日本人の場合、ドナー頭髪の性質上1cm四方にFU36以上の植付けは、技術的にも限界に近い数字と考え、一般の方に判り易いスーパーデンスパッキングという文字表現を用いてしまいましたが、その先生がご指摘の通りで学術的に使われていない文字表現であり、不適切であったと反省しております。グループ内規とはいえ、HPを読まれている方に余計なご心配や誤解を与えてしまったことを責任者として深くお詫びさせていただきます。

現在、NHT紀尾井町グループの移植治療費は株単位ではなく、ドナーの採取面積により治療費を設定させていただいております。仮にFU3000株(約6000本)から逆算するとドナー採取面積は最低でも40c㎡採取する必要があり、合計の移植治療費は180万円(消費税5%別途)となります。

また、説明が足りず次の点も誤解を与えてしまい重ねてお詫びさせていただきますが、ご希望があればどのような状態の方でも承れるということではなく、既存毛の量、移植部位、移植面積、ドナーの状態(ドナー密度・頭皮のゆとり)などによっては承ることが困難な場合がございます。実際に1回で3000株以上の移植を行っておりますが、適否については事前の診察が必要なることをご理解いただきたくお願い申し上げます。

医師 林