移植株について(MOONさんの投稿)
植毛においてはよくドナーの状態や性質等によってその出来栄えに差異があるということを耳にしますが、例えば、採取するドナーにおける、マイクログラフト、フォリキュラーグラフト、ダブルフォリキュラーグラフトの構成割合(数量)によっても植毛効果が出易い、出難いということがあるのでしょうか?
以前、カウンセリングでお聞きした時にはたしか、フォリキュラーグラフトやダブルフォリキュラーグラフトが採取したドナーに多く含まれていた場合には、植毛においては有利だという話を伺ったと記憶しておりますが…
この点いかがなんでしょうか?
MOON
お返事
MOON様へのお返事
かなり専門的な内容のご質問ですね。
採取したドナー頭皮から移植用の株を作る場合、NHT式自毛植毛の場合、ご指摘のように、マイクログラフト、フォリキュラーグラフト、ダブルフォリキュラーグラフトの3種類を組み合わせて移植の効果を出します。この構成割合は、手術前の段階でプランを立てる際に決めるのです。それぞれの数量は手術前に決めておいて、その数だけそれぞれの株を用意します。予定より多く株がとれた場合は、ダブルフォリキュラーグラフトを多く増やす形で株を作る場合が多いです。原則として、採取したドナー頭皮は全てを移植株に作り、そのドナー株は全て移植します。
手術前の予想以上に実際のドナーの密度が良くて、移植株が予定以上にたくさん取れた場合は、全て移植しますので、予定よりも移植面積を広くすることができる場合もあります。
実際には、手術前にドナー部の毛の密度もチェックして移植株の割合や数量などのプランを立てますので、予定と大幅に違う株数になるわけではなく、ほぼ予定通りの仕上がりになります。
医師 柳生