2回目についての質問(コンサルさんの投稿)
男性56歳です
3〜4年前(忘れてしまった)に貴クリニックにて1回目の植毛をしました。
最近 薄毛化が進んできたので 2回目の植毛を考えたいのですが以下の点について教えてください。
①ドナー部の傷は2回目が終わった後でも1本に出来ないのでしょうか?
②ドナー傷は1回目よりも太くなることはないのでしょうか?
③ドナー傷は技術進歩により 以前より目立たなくなるといわれていますが 貴医院でも本当でしょうか?
④1回目の植毛に悪い影響はないのでしょうか?(ショックロスとか)
⑤3〜4年前に比べて 技術が進歩していると ほかのブログなどでもいわれていますが、具体的にはどのようなところが進歩しているのでしょうか?(安全性、定着率、傷の目立たなさ、など)
⑥1回目以降は育毛(塗る、飲む)は全くやらなかったのですが、2回目以降は、やっぱり育毛はやったほうがいいのでしょうか。
⑦1回目以降に育毛をやっていれば、薄毛化の進行は遅く出来たのでしょうか?
以上 よろしくおねがいします。
コンサル
お返事
コンサル様へのお返事
ご投稿有難うございます。
カルテで移植記録を確認させていただくと説明し易いのですが、今回は一般論としてお答えさせていただきます。
①頭皮にゆとりがあれば、2回目のドナー採取は、1回目の縫合傷を重ねて採取することが可能です。この場合は2回お受けになっても1本の傷となります。頭皮にゆとりが少ない場合やドナー採取量を最優先する場合は、1回目の傷を触れずにドナーを採取することになりますが、この場合、傷が2本になります。実際には、個々の頭皮のゆとりや傷の状態を診察させていただき、ドナー採取部位や採取方法を決めさせていただくことになります。
②①と同じですが、頭皮にゆとりがある場合は傷(1本傷、2本傷を問わず)も同じようになり、頭皮にゆとりが少ない場合は、傷は太くなる傾向があります。したがって、頭皮のゆとり程度で傷の仕上がりが左右されます。
③①、②で説明させていただきましたが、頭皮のゆとり程度によって縫合傷の仕上がりには差が生じます。この傷を極力目立たなくする為に縫合傷から毛を生やす縫合方法が開発され、当グループでも用いております。結果的に縫合傷から頭髪が生えているので傷が目立たなくなります。
④移植毛は太くて丈夫な頭髪なので細い既存毛と比べるとショックロスは生じ難いですが、移植条件(移植密度など)によっては、軽度のショックロスは起こり得ます。
ただし、1回目の移植毛に対して長期的に悪影響を及ぼすようなことはありません。
⑤基本的な手技は同じですが、③で触れたような縫合方法、1回の移植密度、ドナー採取量、移植デザイン、副作用予防、移植のスピードなど様々な点で進歩を続けています。
⑥薄毛の程度によりますが、既存毛の薄毛進行を遅らせる為に育毛剤の併用をお薦めすることがあります。(ロゲインとプロペシアなど)
⑦残念ながら育毛剤の有効率は100%ではありません。したがって、薄毛進行を抑制できたか、できないかはご使用になっていないので判断することはできません。
育毛剤が効いていたとすれば、本来の薄毛進行を遅らせたことは充分考えられます。
2回目をお考えとのことであれば、1回目の移植内容をカルテ記録で確認してみます。どうぞお気軽にお電話でお問い合わせ下さい。
医師 林