個人の体質面から自毛植毛に向き、不向きはありますか?(タローさんの投稿)

自毛植毛は同じ医師が手術しても、結果に個人差があるように思えます。(インターネットの画像を見る限りではありますが。)例えば、①同じような症状の人が、同じ医師によって、同じぐらいの本数を移植しても、1−2年後に結果に差がでている。②5年経過後、移植株がある程度抜けている人もいれば、ほとんど抜けていない人もいる。ということは、医師の技術以外に個人の体質によっても結果が異なると考えられます。個人の体質的な観点から考えて(つまり、生理学に考えるて)、自毛植毛に向き、不向きはあるのでしょうか?また、あればその生理学的な根拠も教えていただけないでしょうか? 質問の内容がシビアかもしれませんが、よろしくお願いします。                                        

タロー

お返事

タロー様へのお返事

当院のHPの体験者写真集に関心をお寄せくださいまして、ありがとうございます。
自毛植毛では、採取するドナーの量と移植面積の兼ね合いが、移植結果の見栄えに影響する要因になります。ほかに、ご本人の髪質も影響します。太い髪質で、2〜3本毛の株がたくさん取れる方は、細い髪質で1〜2本毛が多い人よりも、同じ株数の移植でも仕上がりが濃く見えます。
移植プランを事前の無料診察であらかじめ打ち合わせしておきますが、当日になって、あちらもこちらも植毛して欲しいと移植面積を増やされる方が中にはおられまして、同じドナー量を拡大した面積に移植されると、仕上がりが薄く見えやすくなります。採取したドナーを限られた面積に有効に植毛するようにアドバイスさせていただきますので、その通りに植毛なさると、予定通りの効果的な仕上がりになる場合が多いです。
元の既存の髪が残っている範囲に移植するか、髪がほぼなくなっている場所に移植毛だけで濃さを作っていくかも、見栄えに影響します。
いずれ、移植後1年後が完成の時期です。

移植後5年後でも移植毛は抜けません。移植毛は生涯生え続ける強い髪です。その意味で、当院のHPの体験者写真集では、手術後1年目を完成の時期として写真撮影を終了いたします。それ以後、何年追加撮影しても結果は変わらないからです。
時に、既存の髪の薄毛が進行して総合的な仕上がりが数年後に薄く見えるかたもおられますが、移植毛はその場合も抜けてはいません。

自毛植毛に向き不向きはございません。後頭部にドナーとして利用できる髪があれば、男性型脱毛症や女性型脱毛症、やけどの跡、人工毛の跡などの方々でも、ちゃんと定着します。例外は、もともと自毛植毛の適応がない特殊な病気の場合のみです。この点は、無料診察にお越しになれば、詳しく診察してご説明いたします。

医師 柳生

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