密度がある程度残ってい状態での植毛について(2)(高下さんの投稿)

先生、先日は質問にお答えいただき誠にありがとうございます。
 既存毛が残っている状態では、将来どのように薄毛が進行していくか分からないので、植毛は難しいとの回答をいただきました。
 前回の質問に書きましたが、特定の部分が薄いというのではなく、全体的に密度が薄くなっているのが、確実に実感できるのです。特に、頭の中心部の分け目から、左右に5㎝の範囲では、明らかに髪の本数が減っています。
 31歳で、すでにこの状態ですから、将来はこの部分は全くの無毛状態になるということを案じているのではないでしょうか?
 ということであれば、頭頂部全体が無毛であると仮定して、全体的にまばらに植毛をしていただくことはできないのでしょうか?
 それとも、30歳までに頭髪の20%近くを失ったが、その後薄毛は進行せず、将来にわたり少ないながらも維持していく人もいるのでしょうか?
 確かに、父も60歳で15年前から薄毛で、全くの無毛ではなく頭皮が少し透けていましたが、15年たった今も、薄毛はそれほど進行しておりません。
 一方、父の弟ですが、40歳頃にはすでに、生え際から、頭頂部にいたり、全くの無毛状態でありました。
 この私の叔父の、薄毛ラインから、将来の進行形態を予測し、植毛することはできませんか?
 

高下

お返事

高下様へのお返事

薄毛の治療として自毛植毛をおこなう場合、広い範囲全体にまばらに植毛する方法は、最も効果が実感できにくい方法です。

薄毛の進行には個人差があり、母方からの遺伝の影響も考慮する必要があります。

一般的には、育毛剤を効果的に使って、薄毛の進行を遅らせ、なるべく現状維持をはかるのも、よい選択になるでしょう。

自毛植毛治療の適応があるかどうかを最終的に判断するためには、実際の現状を詳しく診察させていただく必要があります。どうぞご遠慮なく無料診察をお申し込み下さい。
現状から判断した最善の治療法をアドバイスして差し上げられるものと思います。

医師 柳生

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