男性型脱毛症について(きまたさんの投稿)

・男性型脱毛症による生え際の後退は普通はM字から進行するものでしょうか?自分はおでこの生え際の中心から左に2cmくらいの部分だけが若干薄くなった感じがあります。こんな中途半端な部分から進行する可能性はありますか?
・秋や春は生え変わりの時期で抜け毛が多いと聞いた事があるのですが本当でしょうか?もしそれが本当ならその時期に一時的に髪のボリュームが減ったと感じたりしますか?
・抜け毛の毛根の先がしっぽのようになっていたら男性型脱毛症ですか?
・生え際がどんどん後退する男性型脱毛症の場合、生え際が後退するたびに自毛移植しなければならないのでしょうか?
たくさんの質問で申し訳ありませんが宜しくお願いします。

きまた

お返事

きまた様へのお返事

① 男性型脱毛症で生え際が後退する場合、左右のM字部分が後退する場合と、生え際の中央付近が後退する場合と、いろいろあります。また左右対称的に後退することはまれで、通常は左右差が出るものです。右のM字の後退が早い人や、左のM字の薄毛が早く進行する人など、いろいろあります。ご質問のように、生え際の中間点付近の後退で、左右差が見られることも、よくあります。
② 動物では春と秋に毛が生え変わる時期があり、春と秋の短い期間に体全体の毛が生え変わります。大部分の動物は、このタイプです。ヒトとマウス(ネズミ)は季節に関係なく1年中毛が生え変わる、例外的な動物です。詳しく分析すると、ヒトでも気温や日照で髪の成長に微妙な差があるようです。
③ 一般的には、抜け毛の毛根が細くしっぽのように先細りになっているものは成長期脱毛で、毛根が太く丸いこん棒状になっているものは休止期脱毛の場合が多いです。いろんな原因で、成長期脱毛や休止期脱毛が起こり得ます。いずれにせよ、脱毛が続くのは、病的な炎症による脱毛や、非炎症性の病気による脱毛の場合がありますので、医師の診察を受けられることをおすすめします。
④ 生え際の植毛では、将来の後退を見込んで、生え際の薄毛範囲の少し奥まで植毛しておくことで、1回の植毛でも、しばらくの期間対応できます。それでもさらに後退した場合は、追加の植毛で対応できます。あるいは、前頭部を中心に密度アップしておけば、伸びてきた髪を後ろに流してカバーする方法で、後ろの薄毛に対応できる場合も多いです。

医師 柳生

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