進んで行く前頭部の薄毛(トーイさんの投稿)
現在33歳になり20歳の頃から抜け毛に悩んでいる者です。
全体的に薄毛になってきたのですが、特に前頭部
M字部分がスカスカになってきました
一年間プロペシアを服用しましたが効果は見られず、植毛手術をうけたいと思っています。
完全に無くなっているわけではないのですが、無くなる形が想像できる状態です。
薄毛になってきている部分に増毛するような感覚での植毛は可能ですか?
植毛できたとしても残っていた自毛が抜けてしまう事を考えると、完全になくなった状態になるまで待った方がいいのでしょうか?
トーイ
お返事
トーイ様へのお返事
お問い合わせ、ありがとうございます。
前の生え際の後退や、つむじ周囲の薄毛は、男性型脱毛症の典型的な症状です。
男性型脱毛症に対して、太くて強い毛を希望の場所に生えさせるという意味で、自毛植毛は最も確実な治療法です。しかも、一度の治療で、生涯生え続ける本物の自分の髪が手に入る点も、自毛植毛の長所です。
今回は、その手術の時期に関するご質問ですね。
現在の自毛植毛の技術では、薄毛が始まった初期段階で、まだ既存の髪が残っている場所で既存の髪の間に植毛して、薄毛範囲の髪全体のボリューム感を増すことは可能です。もちろん、薄毛が高度に進行して既存の太い髪がなくなった後に植毛して、髪を復活させることも可能です。
髪が残っている場所に植毛すれば、他の人から見られたイメージが変わらないうちに、こっそり強い髪に入れ替えることができます。太い髪がなくなってから植毛すれば、薄毛のイメージをゆっくり回復して若返ることができます。どちらも可能です。どちらが良いということもありません。
移植毛の定着率や発毛率には差はありません。既存の髪への影響も、それほど気にならずに済ませることも可能です。
ご自身の薄毛が気になるようになった時期、あるいは、薄毛の自分を変えたいと思われた時期が、自毛植毛の手術を受けるのに最適の時期ということになります。
自毛植毛では、移植した後1年間かけてゆっくり髪が伸びて仕上がりますので、他人に気付かれずにこっそりと、ご希望の場所の髪を増やせることがメリットです。
医師 柳生