2度目の植毛のタイミング等について(ありかさんの投稿)
7年ほど前にこちらで1度施術を受けたものです。
現在38歳です、術後7年も経ち、元もとの頭髪も少なくなってますが、
施術には大変満足していて、感謝してます。
施術後、プロペシア服用を続けてました。
自分の場合、プロペの効果でもだいぶ増えていたと思います。
2度目の施術をするタイミングをどう考えればいいか、ご助言頂ければ幸いです。
投稿日時:2011/08/08 20:42:10 の方の質問とややかぶりますがすみません。
施術後満足してましたが1-2年前から薄毛がかなり気になるようになりました。
個人的にプロペの効果が低くなって既存毛髪が減少したと思ってます、
7年も飲用継続してますので耐性などがあるのかなと。
わかりませんが植毛して頂いた毛髪は維持されてると思ってます。
去年からノキシジルタブレットをプロペと併用して飲用してます。
飲用1ヶ月後ものすごく脱毛があったのですが数ヶ月後に生え始め、ある程度増えたと思います。
それでも、数年前と比べればやはり減っていると思いますし、
今後薬の飲用を続けても、薬の効果が減ったとき元に戻ると考えると
2回目の施術の時期をどうすればいいかと思った次第です。
仮に2度目の植毛をするときに、薬剤で増えた一時的な毛髪がある状態で、
・施術しても移植デザイン的に、問題ないものでしょうか?
・ドナー部にミノキで生えた髪があると問題あると思うのですが、その辺はどうでしょうか?
・このようにプロペやミノキで増えた髪がある状態で移植するケースは多いものでしょうか?
また、植毛できる回数は限らているとの事で、
40代、50代と人生が続くと考えると2度目、3度目をするタイミングとして
40代で2回目、50代で3回目、などとある程度、
限界まで我慢してから行うのがベストなのか、それとも
早いうちからでも3回するのがいいのか、個人の考え方だと思いますが、
どう思われますでしょうか?
さらにすみません、私は今はプロペ+飲用ミノキですが、
塗布ミノキも併用したほうがいいと思われますでしょうか?
質問ばかりですみません、宜しくお願いします。
ありか
お返事
ありか様へのお返事
7年前の自毛植毛のときは、お疲れ様でした。1回の植毛だけで結果にご満足いただいて、追加の密度増加なしで7年経過されて、今でも植毛結果にご満足いただいていることは、大変すばらしいことだと思います。
プロペシアは確かに効果的な育毛剤ですが、薄毛の進行を遅らせて現状維持をはかることが、実際の効果です。薄毛の進行を止めることはできません。プロペシアを継続されても、薄毛範囲の既存の髪が細くなることを止めることはできません。やがていつかは、自然の経過で、既存の髪は少しずつ細くなります。そして、移植毛だけに頼って髪の濃さを維持していく時が、やがてきます。
ミノキシジルの内服とプロペシアの内服を併用されるのは、強力な治療法です。それぞれの薬の副作用がなければ、内服を継続されても結構です。
それでも、薄毛の自然経過には逆らえませんので、やがていつかは薄毛に感じるときがやってきます。
一般的には、薄毛が気になり始めたときが、自毛植毛を決心されるタイミングです。完全な脱毛になるまで我慢して、植毛を受けられる方もおられます。薄毛の初期に、ほかの人が気が付かない前に、自毛植毛を受けられる方もおられます。どちらも、ご本人の決断次第です。
育毛剤は、生涯続けることが前提の薬です。植毛手術とは関係なく継続されて結構です。
育毛剤の効果は、細いうぶ毛が太めのうぶ毛に変わる程度です。正常の太い毛にもどるわけではありません。
自毛植毛は、正常の太い髪が生涯生え続ける治療法ですので、移植毛だけで生涯楽しめる髪型が作れるように目指して、治療プランを立てていきます。そこにプロペシアやミノキシジルで若干濃くなったうぶ毛があっても、植毛のデザインや密度配分が影響されることは、あまりありません。もちろん濃いめのうぶ毛があれば、無いよりも多少役には立ちますが、それほど治療プランに大きな差がでるわけではありません。
欧米では、初回植毛前後から、ほとんどの患者さんに、プロペシアとミノキシジルの併用を勧めますが、追加の密度増加のご希望があれば、内服を継続したまま、追加植毛をおこなう医師が大部分です。
植毛時期は、年齢とは関係ありません。どなたでも将来広範囲の薄毛にまで進行する可能性を考えて、前半分に2回、頭頂部に1回の合計3回の植毛で、ほぼ生涯満足できる効果が得られるように、治療プランを立てていきます。
薄毛が気になり始めた時が、自毛植毛治療に決断する時期と言えます。せっかくの治療効果を今後できるだけ長年お楽しみいただきたいので、無理に高齢になるまで待たれなくても結構です。
ミノキシジルは内服か塗布のどちらかだけで十分です。同じ成分の薬を、内服と塗布の両方で摂取する必要はするは、ございません。
医師 柳生