株分けのマイクロミニとFUTについて(オバーランさんの投稿)

株分けでFUT法は手作業で長時間空気に触れる事で株の生命力低下するという説、又マイクロミニでは毛根の方向に関係なく機械的に行うので毛根の損傷が多いとい説・・御院ではどうお考えでしょうか?

オバーラン

お返事

オバーラン様へのお返事

ご質問にお答え致します。

現在、ドナー採取ー株分けースリット形成ー移植に至るまで全ての工程を顕微鏡下による手作業で行うことが専門医達の世界標準であることをご理解下さい。
FUTだから長時間空気に触れて株の生命力が低下するということはなく、株分け後の保存管理(溶液温度や組成など)を厳重にしているか、していないかが株の生命力を大きく左右することになります。また、自動機械で移植株をくり抜くこと自体が毛根の損傷(毛根を確認できない為)を招き、これが株の生命力を低下させると考えられます。
マイクロミニで毛根の損傷が多くなることはなく、自動機械で株分けを行うと毛根の損傷が多くなるとお考え下さい。ご投稿の「マイクロミニ」を「自動植毛機械」に置き換えていただくと正しい文章になります。最近、日本でも自毛植毛の広告が多くなってきましたが、一般の方がキャッチ広告から正しい情報を得ることは極めて難しいことであり、むしろ誤った情報を得ているように思うことが多々あります。自毛植毛は受けてしまうと後戻りができません。NHT紀尾井町グループでは、セカンドオピニオンを求められる方にも専門医が無料で対応させていただいております。受診していただくことが最良ですが、お電話やネットでのセカンドオピニオンも広く承っておりますのでどうぞお気軽にご相談下さい。

医師 林

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