質問です(匿名さんの投稿)

プロペシアは生え際には効果があまり期待できないとのことですが、一般的に生え際とは先端ラインから何センチくらいまでの範囲をいうのでしょうか? 
よろしくお願いします。

匿名

お返事

匿名様へのお返事

お問い合わせ、ありがとうございます。

単に生え際というと、髪の生えている際の辺縁領域ということになりますが、ご質問でもご指摘のように、実際にはある程度の広さのある面積の範囲をさして、生え際と称するのが実用的です。

生え際の領域の広さに関しては、何cmまでという数値での定義はありませんが、経験的にどの植毛医もほぼ意見が一致しています。

Dr. R. Shapiroは、生え際の辺縁のギザギザの不整になっている約1cm以内の幅の範囲をTransition zone、その上の濃い帯状の約1.5〜2cmの範囲をDefined zone、生え際中央の4〜5cm大の卵型の範囲をFrontal Tuftと称していまして、前2者を主として生え際のヘアライン領域(Frontal hairline area)と呼んでいます。

また、世界的に権威のW. P. Unger博士とM. L. Beehner博士は、前の生え際から握りこぶし約1個分で、半円形あるいは扇形の範囲で、約70cm2の広さの範囲を前頭部(Frontal region)と呼んでいます。そのうちの前側半分の約30cm2の範囲がHairline zoneとFrontal Tuftに相当し、後半の約40cm2の範囲がFrontal Coreに相当します。
広い意味では、Frontal regionを生え際と呼び、狭義の意味では、Hairline zoneとFrontal Tuftを生え際と称します。

形でいうと、両側M字部分の幅が狭く、中央部分の幅が広い形になります。この領域は、自毛植毛においては、非常に重要な領域になります。

医師 柳生