トリコフィティック縫合法について(ハワイさんの投稿)
貴院にて今年2月7日に二度目の植毛を行ったものです。
さて、ホームページを見ると、「傷痕をできる限り小さくしたい方にお勧めしたいのが「トリコフィティック縫合法」です。」とあります。一度目の施術の際には、この縫合を行うので傷は目立たないと説明を受けたと記憶しています。ただし、提案に対して選択するといったやりとりはなく、当然この方法を用いるものと解釈していました。二度目の施術はとくに説明はなかったので、ここでも当然この方法を用いるものと解釈しました。
そこで確認ですが、私の施術はこのトリコフィティック縫合法を用いたのでしょうか。また、この方法を用いても目立つ仕上がりになることはあるのでしょうか。
一度目の一年経過後のドナー採取部の傷跡は、ホームページの他の方の例より、跡が目立つ状態だったこともあり、二度目の施術の縫合方法や今後の仕上がりが気になっております。
回答よろしくお願いします。
ハワイ
お返事
ハワイ様へのお返事
今年2月の2度目の自毛植毛手術では、2度とも当院をお選びくださいまして、誠にありがとうございました。当日は、長時間の手術、大変お疲れ様でした。
その後、無事に経過されましたようで、大変おめでとうございます。これまでの順調な経過を、心からお慶び申し上げます。
さて、当院では基本的に全例でトリコフィティック縫合法をおこないます。手術前に、トリコフィティック縫合法を希望されるか、希望されないかという選択はございません。当然、全例でトリコフィティク縫合法をおこなうという前提で、治療プランをご提示しています。
トリコフィティック縫合法で生える髪は1-2列です。ドナー傷が細くて1-2mmの幅で治る方は、1-2列の髪が生えれば、ドナー部の傷がさらに目立たなくなります。
しかし、頭皮組織の治癒には個人差があります。特に、ドナー部の傷の治り方には個人差があり、組織の性質によっては、いったん細く治った傷の幅が、その後年月とともに、徐々に広がる可能性はあります。皆様、同じ縫合方法を行いますが、個人差で、長期間経過する間に、少し傷の幅が広がる可能性は常にあります。
一般的な経験として、組織が硬くてツッパリ感が強い方は、ドナー部の傷も幅が狭く目だちにくくなる可能性が高い傾向があります。頭皮がやわらかくてドナー量がいくらでも取れそうな、組織のルーズな方は、いったん細く目立たない傷になっても、年月が経つとともに、傷の幅が徐々に広がりやすい傾向があるようです。
仕上がりのドナー傷の幅は、1年後の結果を見ないと何とも予測できません。最終的に、残った傷が気になる場合は、傷跡を目立ちにくくする方法もございますので、1年後の結果を見て、またご相談にいらして下さい。