第14回ヨーロッパ毛髪外科学会(ESHRS)のご報告(2/2)
ミュンヘン
今回の学会の会長を務めたのはデュッセルドルフのFrank Neidel博士で、開放的で陽気な性格ながらも、学術的で、緻密なドイツ人の気質があらわれた学会でした。
今回の学会には、ドイツ、ベルギーや、イギリス、アメリカ、イタリア、スイス、フランス、スペイン、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、インド、パキスタン、ペルー、韓国などから多数の毛髪外科医が参加して、熱心な発表と、活発な討論が繰り返されて、盛況な学会でした。
トピックス
今回の学会で取り上げられた話題はさまざまでした。たとえば、植毛の審美的な側面、側頭部の生え際の植毛の重要性、女性の眉の植毛、女性の生え際のデザイン、自動FUE機によるドナー採取、短時間に多数の移植株を採取するFUE法、FUEの器械、ストリップ法とFUE法の組み合わせ、FUEとFUTの比較、FUEの真実、体毛の移植の適応、針を使った体毛の採取法、体毛を使った5,000株の移植、通常の方法による植毛の原則、頭頂部の広範囲脱毛に対する頭皮延長術とflap手術の組み合わせ治療、傷跡が目立たないドナー部縫合法、LED光線治療、薄毛の薬物治療、瘢痕性脱毛への植毛治療、ひげの植毛、眉毛の植毛、放射線治療後の瘢痕性脱毛の治療、先天性脱毛の治療、手術後の合併症、高密度植毛後の合併症、植毛の未来、治療に難渋した症例、などが話題になりました。