国際毛髪外科学会(ISHRS)の2015-2016年President(会長)に就任しました
2015年9月12日、第23回国際毛髪外科学会(ISHRS)の会員総会で、紀尾井町クリニックの柳生元院長が、2015~2016年のISHRSのPresident(会長)に就任しました。
国際毛髪外科学会(ISHRS)は、1993年にアメリカで設立された歴史のある学会で、本部はシカゴにあります。
国際毛髪外科学会(ISHRS)は世界最大の自毛植毛専門の学会で、非営利的組織の学術団体です。世界70ケ国から約1,200人以上の自毛植毛専門医が会員に登録しています。世界中の薄毛に悩む方々に、最高の治療結果を享受していただくことを最大の使命とする、医学の学会です。世界中の薄毛に悩む患者さん方の利益を守り、安全な手術と、医療の倫理と、教育、科学の発展に貢献するために、世界規模で常に活動しています。
国際毛髪外科学会では、過去23人の会長のほとんどがアメリカ人でした。ほかにも数人の欧米系の会長が選出されたことがありましたが、アジア国籍の医師が国際毛髪外科学会の会長に選ばれるのは、今回が初めてです。もちろん日本人としても、初めて国際毛髪外科学会の会長に選ばれました。植毛エキスパートとしての真の実力と、トップリーダーの資質を世界が認めたことになりますので、大変な名誉です。
学会の会長をはじめ役員の全員は無報酬のボランティアとして仕事をします。中でも会長は、学会の重要案件を最終的に決定し決済する重責です。シカゴの本部から、重要文書や世界各国の事案を議論するメールが毎日80~100通届きます。それらの英文メールに返信を送ったり、コメントして意見を述べたり、大忙しの毎日です。
さらに、国際毛髪外科学会(ISHRS)では、4~6週間ごとの週末深夜に、3~4時間を超える英語での電話会議があり、幹部会や理事会、特別委員会、財政委員会などの会議が頻回におこなわれます。
アメリカのシカゴ時間で朝7~8時に始まる電話会議は、日本時間では土曜日の夜10時からになります。土曜日の深夜の3~4時間に及ぶ英語での電話会議は、眠気も加わるので、けっこう大変です。電話会議の直前には、100~300ページ以上に及ぶ英文資料が送られてきますので、それらに目を通しておき、電話会議で重要案件に関する理事の議論を集約し、数々の重要事項を決議して、学会の方向性を導いていくのが会長の役割です。
柳生元院長は、これからは、世界中の植毛専門医の頂点に立つPresidentとして、リーダーシップを発揮しながら、世界最大の植毛学会をまとめて、学会の活動を通して世界の植毛治療をよりよい方向に導き、世界中の薄毛で悩む患者さんたちのために、正しい植毛治療を普及し発展させるために、各国の自毛植毛学会と連携しながら、力を尽くしていくことになります。