33歳 6,236株
この方は内科のお医者様です。医師として慎重に検討した結果、紀尾井町クリニックでの自毛植毛治療が最良の薄毛対策法であるとの結論に至り、当院で3回の治療を受けられました。8年間ヘアピースを使い続けた結果、広範囲に薄毛が進行していましたが、合計3回の植毛治療により、4,000株の移植を行い、全体的に充分な密度になりました。
1回目 手術前
手術:1回目 植毛:1,560株 費用:1,136,000円
1回目の治療を行い、前頭部から中央部にかけて1,560株を植毛し、密度の増加をしました。2004年1月21日
1回目 術後8ヶ月・2回目 手術前
手術:2回目 植毛:1,660株 費用:1,196,000円
2回目の治療を行い、前頭部から中央部にかけて1,660株を植毛し、密度の増加をしました。2004年9月13日
1回目 術後1年4ヶ月・2回目 術後8ヶ月・3回目 手術前
手術:3回目 植毛:850株 費用:710,000円
3回目の治療を行い、頭頂部に850株を植毛し、密度の増加をしました。2005年5月8日
1回目 術後2年8ヶ月・2回目 術後2年・3回目 術後1年4ヶ月
お仕事がお忙しい中、久しぶりにお目にかかりました。すっかり変わられた姿に驚きました。2006年9月3日
1回目 術後2年9ヶ月・2回目 術後2年1ヶ月・3回目 術後1年5ヶ月・4回目 手術前
手術:4回目 植毛:1,330株 費用:998,000円
4回目の治療を行い、分け目と頭頂部に1,330株を植毛し、移植範囲の密度を増加しました。2006年10月1日
1回目 術後4年9ヶ月・2回目 術後4年1ヶ月・3回目 術後3年5ヶ月・4回目 術後2年・5回目 手術前
手術:5回目 植毛:836株 費用:701,600円
5回目の治療を行い、分け目と頭頂部に836株を植毛し、移植範囲の密度を増加しました。2008年10月21日
1回目 術後5年11ヶ月・2回目 術後5年3ヶ月・3回目 術後4年7ヶ月・4回目 術後3年2ヶ月・5回目 術後1年2ヶ月
5回の植毛で、合計6,176株を移植した結果、前頭部から頭頂部までの広範囲に充分な密度が得られました。広範囲な頭髪のボリューム増加と、生え際の自然さをご覧ください。2009年12月6日
体験者のコメント
1回目 術後1年4ヶ月・2回目 術後8ヶ月・3回目 手術前
ヘアピースを使用してきましたが、常々費用やメンテナンス、また使用していることでの脱毛に悩んでいました。そんな時、紀尾井町クリニックの自毛植毛のことを知りました。メールで写真を送り、状況を大変細かく教えていただきました。いろいろ相談し、先ほどの悩みも改善できるとよく理解できました。
先生から方法、副作用、経過について教えていただき不安もなく手術を行うことにしました。1年半の間に3回薄い部分に治療を終えました。先生から、経過は大変よいと言っていただいたときは大変うれしく、今後ヘアピースがとれる日を楽しみにしています。紀尾井町クリニックの皆様には親切に対応していただき大変感謝をしています。一年後お会いする日を楽しみにしております。
1回目 術後5年11ヶ月・2回目 術後5年3ヶ月・3回目 術後4年7ヶ月・4回目 術後3年2ヶ月・5回目 術後1年2ヶ月
自信を持ってヘアピースを外せました。周りに対し、目線が上がった感じです。
- それぞれの写真をクリックすると高画質の画像をご覧いただけます。
- 手術後の写真は、いずれも照明・距離・角度をそろえて同じ条件で撮影しています。
手術後にみられる症状と副作用
自毛移植手術は非常に安全で効果の高い治療法ですが手術である以上、手術後の経過中にいろいろな症状や副作用が出現する可能性があります。これらの中にはかさぶたの形成やドナー部分の傷痕など手術を受ける上でどうしても避けられないものもあります。また、副作用の発生率や程度には個人差があり、年齢、体質、持病の有無、移植範囲や手術回数によっても異なります。
手術をお受けになる際は必ず下記の症状・副作用に関する注意事項をお読みいただき、十分にご理解された上で手術に臨んでいただくようお願いいたします。
この文面でわかりにくい点がありましたら、ぜひご連絡下さい。
手術後すぐにみられる症状と副作用
痛み
・FUEの場合
ドナー採取部位の痛みは極めて軽微です。
・FUTの場合
手術中に痛みを感じることはほとんどありませんが、手術が終わると麻酔の効果が徐々に消えて痛みが出現してきます。痛みの強さは手術日の夜がピークで、翌日から徐々に軽減します。
手術後にお渡しする鎮痛薬で治まる場合がほとんどです。
ドナー縫合部は皮膚を採取した後に縫合していますので、ケガなどで単純に縫合した傷よりも縫合部の緊張が強く、手術後1~2週間ほどつっぱり感や痛みが残る場合があります。
出血
・FUEの場合
くり抜き痕は放置しますので数日間は採取部位から滲む程度の出血を伴うことがありますが、自然に止まります。
・FUTの場合
移植部に多少にじむ程度の出血が見られることがあります。ティッシュや清潔なタオルでこすらないように注意しながら数分間圧迫すれば止血できます。
ドナー縫合部には手術後24時間、縫合傷全体を軽く圧迫する包帯をハチマキ状に巻きますが、翌日の夕方頃に、はずしてください。移植後2~3日間までのにじむ程度の出血は血流が良好である証拠で何ら問題ありません。
出血が長引いたり、出血量が多い場合はご連絡ください。
吐き気
手術中に使用する薬剤の影響で軽い吐き気や頭痛を感じることがあります。翌日には自然に治り、治療が必要になることはまれです。
移植部位のカサブタや赤み
手術の翌日には移植株が乾燥してカサブタができます。カサブタがとれるまでの1~2週間は目立ちますので人前に出るときは何らかの方法で(たとえば帽子をかぶる)移植部位を隠したほうがよいでしょう。もちろん人によっては、既存毛で十分に隠れる場合もあります。3~4日目以降にケラチンパウダーを使っても隠せるでしょう。
1週間以降に、はがれたカサブタに移植毛が含まれていても心配はありません。次世代の頭髪が生える毛根組織はすでに移植部位に定着しています。
カサブタがはがれた後の頭皮に若干赤みが残ることがありますが、いずれ赤みは自然に消失します。
●手術後数日からみられる症状と副作用
<かゆみ>
手術後しばらくして移植部にかゆみを感じることがあります。毎日決められた手順で洗髪し、頭皮を清潔に保つことでかゆみを軽減したり予防することができます。
<しゃっくり>
手術後1~2日目からしゃっくりが出ることがあります。原因はよくわかっていません。すぐにおさまりますが、まれに2~3日続く場合もあります。長引く場合は内服薬で治療する場合もありますのでご連絡ください。
<額やまぶたの腫れ>
手術中に使用する薬剤の影響で、手術後2~3日目頃から額や目の周囲が腫れたり青黒く変色したりすることがあります。移植部に使用した麻酔の薬液が重力で下がってくることが原因なので痛みはなく、手術後4~5日目頃がピークで、1週間前後で自然に吸収されて治ります。手術後2~3日間は、うつ伏せになることは避け、なるべく仰向けになっていただくことによってある程度予防できます。また、腫れた部位を冷やすと効果的な場合もあります。
●手術後数週間から数ヶ月の間にみられる症状と副作用
<感染症>
毎日きちんと洗髪して頭皮を清潔に保てば感染することはほとんどありません。
ときに頭皮の表面に軽い感染を起こすことがありますが、抗生物質のクリームや内服薬の治療により数日間で治ります。
極めてまれですが、ドナー縫合部や移植部位に洗浄や外科的処置が必要となるほどの感染症が発生することがあります。
<手術後の一時的な脱毛>
手術後1~4ヶ月目頃に移植部位に残っている既存の毛髪の一部やドナー採取部周囲の毛髪の一部(約10~15%)が抜けることがあります(いわゆる「ショック・ロス」といわれており、詳しい原因はわかっていません)。これにより移植前よりも髪が薄くなったと感じることがあります。ただし、この脱毛は手術の影響による一時的な脱毛で手術後5ヶ月から1年のうちに回復します。また、移植毛が5~6ヶ月目以降に新しく生えてきますので徐々に気にならなくなります。それまでの間、薄毛が気になる場合はケラチンパウダーを使ったり、分け目を変える事で薄毛を目立ちにくくする方法も効果的です。
<膿胞>
手術後数ヶ月~6か月頃までは、移植範囲に2~3個のニキビ状の赤い吹き出物(毛のう炎による膿胞)が現れることがあります。小さいものは指でつぶして内容物を押し出したり、抗生物質のクリームを塗ると治ります。時に大きな毛のう炎(2~4mm程度)になることもありますが、針でつぶして膿を出せば治ります。ご自分で処置しにくい場合は近くの医療機関で膿を出してもらうか、あるいは当クリニックにご連絡ください。
ドナー縫合部にも手術後1ヶ月前後で毛のう炎ができることがあります。時に赤い色の膿が出てくる場合もあります。約6ヶ月程度で自然に治ります。長引く場合は抗生物質による治療が有効ですので当クリニックまでご連絡ください。
<麻痺>
後頭部のドナー縫合部の周囲にしびれ感やヘルメットをかぶっているような違和感が数ヶ月間残ることがありますが、遅くとも約半年後には自然に治り違和感を感じなくなります。
前頭部の移植部の局所麻酔によるしびれは数日で治ります。
<移植毛のくせ>
手術後4~5ヶ月の生え始めの移植毛は、縮れやカールなどのくせが強く出てしまうことがあります。時間経過とともに徐々にくせが弱くなり、1~2年ほどでドナー採取部位に残っている毛髪と同じ性質で生えてくるようになります。くせが強すぎる場合はストレートパーマをかけていただくことも可能です。
●ドナー採取部の傷痕について
・FUEの場合
極小の径を用いても採取部位には、くり抜いた数だけ何らかのくり抜き痕が残ります。
実際には広範囲から少しずつくり抜くことになります。そうすることでくり抜き痕は周囲の頭髪に隠れて目立つことはありません。
・FUTの場合
ドナー(後頭部・側頭部の皮膚)採取部を縫合した部分には1本の傷が生涯残ります。手術後数ヶ月は赤みを伴いますが、1年ほど経過しますと通常は1~3mm程度の白くて細い線状の傷痕になります。五分刈りや坊主頭にすると傷痕が見えやすくなってしまいますが、毛髪の長さが2cm以上あれば、隠れて見えません。
当クリニックではお客様の頭皮に合わせて傷痕が目立たないように工夫して縫合しておりますが、傷の治り方には個人差があり、さらに肥厚性瘢痕になりやすい人では太めの傷痕に、ケロイド体質の方では傷がケロイド(傷が太く盛り上がる)になることがあります。肥厚性瘢痕やケロイドが発生した場合は軟膏や内服薬で治療します。
なお、手術後1年以内は、移植株周囲の頭皮や、ドナー縫合部に軽い凹凸が見られることがありますが、時間経過とともに自然に消失します。
●薄毛の進行について
自毛移植手術は薄毛の進行を止める手術ではありません。新しく移植した毛髪は生涯生え続けることが期待できますが、既存毛の薄毛は進行してゆくことが考えられます。不適切なデザインで植毛すると将来、既存毛の薄毛が進行して移植毛とのバランスが崩れたときに、不自然なヘアスタイルになることが考えられます。これを避けるため生え際の高さや移植範囲のデザイン、移植密度や移植株の配分などを慎重に決定する事が重要です。
手術後、既存毛の薄毛の進行が著しい場合には追加植毛という解決方法もありますのでその際はご相談ください。
●その他、合併症・偶発症について
手術において、通常ではみられない合併症や偶発症が発生することがごく稀にあります。これは外科手術全般に考えられる事であり、どんな医療施設でもその可能性をゼロにはできません。軽症例では抗生物質や消炎鎮痛剤に起因するアレルギーで発疹が出現したり、重症例では麻酔薬のアナフィラキシー・ショック(血圧低下や意識障害など生命に危険が及ぶ過敏反応)などが発生する可能性もあります。自毛移植手術においては、まれに移植株の生着不良例が報告されていますが、その原因は明らかではありません。
もちろん、万が一、手術中・手術後に偶発症や合併症等が発生した場合は責任をもって対処させていただきます。
治療をお受けになる際は麻酔、手術による合併症・偶発症に関してご理解をいただくようお願い申し上げます。